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渓流エサ釣り

渓流エサ釣り

大自然に囲まれて渓流魚を釣る

渓流のエサ釣りは、針と糸・オモリのシンプルな仕掛で川の流れにエサを自然に流す釣りになります。
対象魚はアマゴ・イワナ・ニジマスなど。
魚のアタリは「目印」と呼ばれる毛糸で見ます。一般的に漁期が定められていて、その期間内で釣りをする事ができます。また、天然河川を利用した管理釣り場では、周年渓流釣りを楽しむ事が出来ます。

※河川によって漁期や釣り可能エリア、釣法、キープ可能サイズなどが定められているので注意しましょう。




もくじ
  1. 渓流エサ釣りの対象魚
  2. 渓流エサ釣りの基本タックル
    竿
    仕掛
    天上糸
    水中糸
    目印
    ハリス
    ガン玉
  3. 渓流エサ釣りの装備
    服装
    その他持ち物
  4. 遊漁証について
  5. 渓流エサ釣り エサの使い分けと付け方
    ミミズ
    イクラ
    ブドウ虫
    川虫
  6. ガン玉オモリの選択
  7. 渓相の説明
  8. 渓流エサ釣り 釣りのポイント
  9. 渓流エサ釣り ポイントの見方と狙い方




渓流エサ釣りの対象魚

ターゲットはアマゴ・イワナ・ニジマスなど

アマゴ

イワナ

ニジマス





渓流エサ釣りの基本タックル(渓流~里川エリア)

竿

渓流竿
4.5~5.3m 硬調~中硬硬

竿の長さは川幅によって選びます。
上流部より源流→渓流→里川→本流と呼び名を変えますが、源流域で4m前後 渓流で5m、本流で6m~7mを基準とします。
※川幅に応じて長さ調整が出来るモデルもあります。一日の釣行で大きく移動する場合におすすめです。

上流 源流域 竿4m前後
渓流域 竿5m
本流域 竿6~7m

推奨アイテム:Tsulino 弥音(AMANE)




仕掛

完成仕掛(出来合いの仕掛)

市販の完成仕掛を使う場合は、使用する竿の長さに合わせてサイズを選びましょう。



天上糸(遊動天上糸)
竿全長の半分前後の長さ・ナイロン素材 0.8号前後

天上糸は、竿の長さを変えた際やハリスが短くなった時などに調整ができる「遊動式」と「固定式」があります。



水中糸
見やすい蛍光色・0.6~0.4号
ナイロンまたはフロロカーボン

水中糸は、天上糸に比べてワンランク細い号数を使用します。
仕掛け馴染みを重視したい時はしなやかなナイロン、水深があり根が荒い場所を狙う時はフロロカーボンラインを使用します。
渓相が荒い河川では通し仕掛も使用します。



目印
毛糸など

目印は仕掛の場所と餌が流れている水深を見る目安とします。



ハリス
水中糸通しまたは0.5~0.2号



ガン玉
5号~4B前後まで

ガン玉は流れの速さや水深に応じて使い分けします。
渓相が連続して変化するような河川では、ガン玉交換が簡単な柔らかタイプやハリスにダメージの少ないゴム張ガン玉もおすすめです。




使用するエサに応じて専用針を使用
市販の糸付き針もあります。

針は使用する餌に応じてそれぞれ専用の針を使用するのがおすすめ。エサが潰れにくい半スレ針も良いでしょう。



渓流エサ釣りの装備(服装・その他)※中流~渓流域

帽子・偏光レンズ・ベスト・ショートレイン・ベルト・ウェーダー(またはブーツ)・クマよけの鈴

装備正面

装備背面



その他 持ち物

タモ、遊漁証、エサ箱、ビク(クーラーBOX)と氷または保冷剤
小物類(ミミズ通し・フォーセップ・針はずし・ラインカッター等)



遊漁証について

▶河川での釣りには遊漁証が必要です。

釣りに行く河川の漁協のホームページなどを確認して各販売所にて(年券・日券など)遊漁証を購入し、必ず身に着けて釣行しましょう。



渓流エサ釣り エサの使い分けと付け方

ミミズ

周年を通して使用される定番のエサ。大きさと動き、匂いが抜群の集魚となります。

針付けの仕方

ミミズ通しを使用しつけるのがおすすめ。キジ針と言われる専用の針が付けやすいです。



イクラ

解禁時に多用されるエサ。溶け出したイクラのアミノ酸に反応すると言われます。

針付けの仕方

目玉と言われる色の濃い部分を避けて針に2~3粒を付けます。



ブドウ虫

周年手に入りやすい万能エサ。マユがない巣無タイプが使いやすいです。

針付けの仕方

お尻から硬い頭の横に針先を出すようにして付けます。



川虫

川底に生息する「黒川虫」「ヒラタ」「ピンチョロ虫」など。渓流魚が常食しているエサ

採捕方法

アミや布で石をこすって採捕します

針付けの仕方

川虫のタイプにより異なります。

ヒラタなどヤゴタイプの川虫は、尻尾から刺し、腹側に針を抜きます。
黒川虫など細長い幼虫タイプの川虫は、背中にチョン掛けで針を刺します。



ガン玉オモリの選択

渓流釣りでは、流れや水深に合わせたガン玉オモリの重さの選択が重要になります。

目印と水深の合わせ方

3~4個ある目印で、針に近い目印と針・オモリの間隔を覚えて餌が流れている水深を把握しましょう。

オモリと水深・水流の見方

流れ・水深に対してオモリが軽すぎる場合

エサが狙う水深に入り込めず表層の速い流れに流されてしまいます。
表層に流れるゴミと目印の流れ方が近いと底の流れに合っていない事が目安になります。
オモリの上にハリが絡むのが多いのも特徴です。

流れ・水深に対してオモリが重すぎる場合

オモリが底を引きずるように流れる為、根掛かりが多発します。

オモリを付ける場所

オモリを付ける場所のおおよその目安は以下の通りです。

  • 3B~4B 針から20~40cm
  • B以下  針から15~20cm



渓相の説明

▶河口~本流

川幅が広く流れが強い場所。大型魚も期待できる

川幅が広く深く流れが強い場所。6m~9m前後の長い竿と立ちこむ為の装備が必要になります。
当たれば大型魚が期待できます。降海型の渓流魚に出会うチャンスあり。



▶中流~里川

漁協管理の駐車場スペースがわかりやすく入渓しやすい

民家が近くにあるような河川で大岩やブロックなど見られる場所から田んぼや畑などの田園風景の中を流れるまでの川。
漁協の放流ポイントが多く、また漁協管理の駐車スペースが比較的分かりやすいのも特徴です。



▶渓流~源流

狭い川幅に荒い渓相。アマゴ・ヤマメ・イワナがメインターゲット

川幅が狭くなり渓相が荒くなり始める渓流から更に上流部・川の起点になるような場所までを源流といいます。
渓流から源流部にはアマゴ、ヤマメとイワナがメインのターゲットになります。




釣りのポイント

▶滝/堰堤

放流ポイントになりやすい場所。大き目のオモリを使いしっかり沈める




魚の越冬ポイントになる場所。増水時に魚が避難する。深く流れが弱い場所




護岸テトラ

護岸された側面でテトラが絡む場所。魚が入り込む影が形成される場所




流れ込み

本流と異なる水質が入り込む場所。水温が下がりやすく高水温時の釣り場




ぼさ

頭上や川岸が草で覆われており釣り人が入りにくい釣り場。活性の高い魚がいる事もある




大岩

大岩周辺は水深があり餌が溜まりやすい場所が形成される。




落ち込み

解禁時は水温が低く落ち込みの脇が狙い目。夏場は酸素量が多く狙い目になる場所



渓流エサ釣り ポイントの見方と狙い方

【 矢印の色の説明 】・流心(青色)・分流(赤色)・反転流(黄色)

(1)流心と分流

水深があるようなら1年通して有効なポイント。基本は下流から上流に釣り上がります。3~5月は流れが緩やかな分流、6月以降盛夏は流心を中心に狙います。

(2)木の下と流れ

近寄りすぎないようになるべく遠くから木の下に餌を入れるのがおすすめ。手前水深の浅いポイントから徐々に奥を狙い次に上流へ釣り上がると場荒れしにくいです。

(3)反転流と流芯

反転流と流芯が絡む流れは渓流魚の一級ポイント。奥から手前までをしっかり探ります。

(4)竿抜けポイント

竿抜けポイントとは茂みやぼさなど上から覆いかぶさり、餌が入れにくいポイントの事。
仕掛けを流すには少し練習が必要ですが、うまくポイントに餌が入ると大型がヒットすることもあります。竿の伸縮を利用して短い仕掛けを直接ポイントに入れるのも効果的です。






釣りの仕掛けやタックルには地域差がある場合がございます。釣りをする場所にあった道具や仕掛けをご用意ください。

※ ページの内容は予告なく変更する事がございます。予めご了承下さい。


監修 イシグロフィッシングアドバイザー加藤(静岡エリア担当)
2025年4月更新

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