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タックルオフ沼津店より、
リメイク・リペア依頼品が入荷しました!
こんにちは、 (分類・グリップ改造)
工房担当の福田です。
今回に依頼品は、
「リップルフィッシャーのグリップリメイク」です。
前回1本リメイクさせて頂いたお客様から、好評だったのか?・・・。
ありがたくリピート頂く形となりました。
前回は、フロントEVAの加工をさせて頂きました。
今回は、ほぼグリップ全体の作業となります。
オーダーフォーム内容を、再度細かく描き直します。
自分で書き直す事により、内容の細かな把握と、
無理、矛盾が見えてくる時は、
受付店にこの図を送れば先方も理解して頂けます。
少し変更もありながら・・・、
・フロントEVAは、
16㎝から、19㎝へ延長。
・ロゴ入りアルミパイプは、
パイプシート前方から後方へ移動。
パイプシートは、ダウンロックからアップロックへ。
・リアのEVAグリップは、
少しシェイプさせます。
・エンドグリップは、
そのまま使用します。
※上からパーツを入れていくので、
エンドはそのままです。
それでは、
フロントEVAかいつもの様に、
開いて行きます。
デザインナイフで、
裏表2本縦にEVAを切ります。
マイナスドライバーで、
テコ入れを少しずつ行いEVAを剥がして行きます。
メーカーによって内部に使用されている、
アーバーは違います。
今回は薄紙のアーバーでしたが、
薄紙の蜜盛りの方が隙間が出難く、
グリップに力が込めやすいです。
ロゴ入りのアルミパーツを外します。
このパーツは再利用で、
パイプシートの下部に入る重要なパーツとなります。
熱の加え方と力の入れ方に気を付けないと、
すぐに変色や変形は免れないので慎重に外します。
無事大事なアルミパーツも外れました。
一番大変なパイプシートを外す前に、
少し仕込みをします。
パイプシート後方EVAを5cm位カットして、
綺麗に下地のブランクを剥き出しにします。
それでは、これから一番重要な、
パイプシートの外しに取り掛かります。
・・・・今回の作業ご紹介ですが・・・・
今回の内容は、
現在タックルオフ工房で受付していない作業内容となり、
通常は破壊して新品パーツを使用します。
今回に限り、TELにて問い合わせが多かった作業内容と、
お店からの依頼内容が一致しましたので、
曽根マイスターとの相談の結果ご紹介に至りました。
ご参考までの内容と、受け止めて頂きます様、
ご了承下さい。
簡単にメリットは、
・純正品のパイプシートを再利用出来る。
出来栄えも違和感が無い。
デメリッドは、
・パイプシートの変形(外し失敗)
純正パーツの手配は不可能。
・ヒートガンで熱を加える為ブランクに、
どの位のダメージが加わるか分からない。など・・。
パイプシート移動をして見たいとのご要望が多いが、
(特にカゴ釣りのお客様)
リスクも他の作業に比べると高いので、
工房での作業内容受付から外させて頂いています。
どうしてもと言うお客様もいらっしゃいますので、
成功に近づく作業内容を順に追って説明します。
※チャレンジして頂くお客様は、
申し訳ございませんが、自己責任となります。
・・・それでは、実際に行っていきます。・・・
パイプシート中央に貼ってある、
名盤はそのまま熱収縮チューブをすると、
溶けてしますので、先に外しておきます。
最後に貼る為、汚れ無い様に保管して置きます。
パワープレーで、
パイプシートを外します!!
オーダーフォームでは、
DPS20パイプシートを逆に取り付ける内容でした。
※今から行う作業が、必ずしも成功するとは限らない為、
今回、破損の場合は新品注文での取替えになります。
・・・・・やり方です!・・・・・
①パイプシートの前後は綺麗にします。
②次にパイプシートが入る長さと径がある熱収縮チューブを用意します。
③収縮チューブを被せてヒートガンで熱を加えて行きます。
※成功の鍵はこの熱がうまく入っていれば、④の動作が楽に出来ます。
④ゴム手袋で頃合を見ながらパイプシートを、
一気にねじり上げます・・・外れます。
以上が簡単な流れです。
ヒートガンで遠目から時間をかけて熱し、
パイプシートに熱が入った頃合を見て、
一気にゴム手袋で上部にネジリ上げます。
熱がしっかり入っていると、
必ず緩んできます、後は力任せにネジリ上げます。
必ず熱がこもっている時に動かします、
熱が冷めてくると内部の接着剤が効いてくるので、
動かし難くなります。
※握力と腕力に自信がある方は、
リメイク出来る竿など余裕があれば、
チャレンジしても面白いと思います。
格闘の末、・・・15分後外し完了!
このやり方はとても有効ですが、
いつも成功の駄賃として、
いらないマメを頂く事が多く、
御多聞漏れず、
今回も手のひらに1個マメもらいました。
これ以降の作業は、
接着になる為、アルコールやアセトンが、
特に良く染みて痛い・・・、
熱を加えたパイプシートは、
熱が下がるまで暫く、
そのままにしておきます。
この作業後は、いつもすごいと思うのは、
富士工業のパイプシート製品の耐久性の高さです!!
ヒートガンの熱は、かなり高温になります。
ゴム手袋をしていてもかなり熱いです!そんな状態でも収縮チューブ内の、
パイプシートは、変形、変色、パイプの縮みがほとんど見られませんでしたが、
絶対では、ないのでご理解ご了承下さい。
今回フードのカラーは、チタンコーティングタイプです。
ガイドのチタンは熱の加わり方で変色しますが、
フードのチタンコーティングの変色は見られませんでした。
富士工業だけに限ってでは無いですが、(釣具全般)
ジャパン・クオリティーの高さ!
そんな製品を普段、普通に使用している事を、
改めて再認識させられます。
熱が冷めた頃合を見て、
収縮チューブを外します。
チタンコーティングは、
ご覧の通り新品と変わりません!(一応一通り確認しました!)
内径もしっかりキープ!
熱が加わったDPSの20は、
しっかりと20φをキープしています。
そのまま再利用にまったく遜色無いです。
山場を越えたので後は、
EVAをカット、削り加工となります。
ブランク径は18φなので、
マタギさん、EVA・HTE42シリーズの19φを、
フロント分とリア分で2本使用します。
マタギ HTE42719 ・フロント玉口径値 ・中央部径値 ・リア部径値
指定の長さにカット!
削りもシェィプ具合をみながら、
削り込みを行う。
EVAフロント加工も削りは完了!
リアグリップのEVAも剥がして行きます。
→ → →
コアテープで、均等にテープを入れていきます。
2液性のエポキシで接着します。
リアのEVA接着完了!!
エポキシもタップリ塗り込みました。
アルミパイプリングの接着もOK!
リング幅が狭いのでコアテープを、
3分割にして接着の保持力と強度を高めます。
DPSパイプシートの接着もOK!
コアテープを等間隔に巻きエポキシで接着。
加工したフロントEVAを接着します。
接着完了!
オーダーフォーム最後の依頼内容は・・、
玉口1cmにスレッド巻き実施!
玉口コーティングも完了しました!
大物竿なので玉口コーティングも厚みを出してあります。
・・・・・・・(ビフォアー&アフター)・・・・・・・・
フロントEVA加工
(ビフォアー) (アフター)
現状16cmから・・、 19cmへ延長へ、
玉口出し1cmスレッド巻きコーティング。
⇔
パイプシート逆転移動!
(ビフォアー) (アフター)
パイプシート外し、アップロックから・・・、 ダウンロックへ変更、接着。
アルミパイプリング外し逆転。 アルミパイプリングも位置確認後、接着。
⇔
リアEVA加工
(ビフォアー) (アフター)
同じ様に、中央をシェイプさせる。 中央シェイプ完了!
⇔
バットエンド (そのまま使用、変更無し。)
⇔
作業前に外した名盤を、
最後に貼り付けてリメイク完了となります!
⇔
無事完了しましたので、
しっかり梱包して、受け取り店に送ります。
⇔
再度申し上げますが、
現在工房では、今回のパイプシートの再活用法は、
受付実施していません!基本リメイク注文時は新品交換となります。
今回に限り、パイプシート移動法を知りたい、
やって見たいと言うお客様の問い合わせもあり、
ご紹介させて頂きました。
内容的に難しくは無いのですが、
対象のロッドのコンディションに全て掛かっています。
失敗も当然ありますが、トライアル&エラー(試行錯誤)でお願いします。
(メーカーによって、簡単に出来る物や、
構造が追い継ぎ固定もあるので出来ない物もあります、注意して下さい。)
完成しましたので、
依頼店のタックルオフ沼津店に、
定期便にて返送致します。
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