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タックルオフ豊橋向山店より、
リメイク、リペア依頼品が入荷しました!!
(分類、グリップ交換)
こんにちは、工房担当の福田です。
今回の依頼品は、 ウエダの・・・、
「ソルティープラッガーSPS-902Ti」です。
依頼内容は2点。
1点目は、リアグリップ交換。
2点目は、一部ガイド交換。
をリメイクします。
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1点目のリアグリップ交換を実施!
依頼品のリア・コルクグリップを破壊して、
お借りしたロッド(EVA)のリアグリップの形状に、
コルクを削り同型にします。
コルクのリアグリップを破壊して、EVAのリアグリップを、
指定位置まで同じ形でグリップを作成し、
エンド付近からコルクを継ぎ足しストレート使用にします。
下のロッド(EVA)プラッキングスペシャルはサンプルでお借りしました。
リメイク部位は、主にリアコルク部を削りサンプル品に近づけます。
使用パーツは、以下4点となります。
富士工業 マタギ
マタギ ジャストエース
グリップ回りの使用パーツは、
以上の4点で加工作成します。
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2点目の一部ガイド交換実施。
#1-1Gと2GをKガイドに交換!
#1-1と#1-2のガイドを、T-KGST7へ交換完了!!
※オーダー表にはT-KTSG8サイズが表記されていましたが、
ロッドの#1-3Gが、7サイズでしたので見間違いと分かり、7サイズへ変更。
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エンドグリップを破壊します。
リアのコルクグリップを、リールシート下から破壊します。
一応マスキングテープを貼り、テープ沿いにデザインナイフを通します。
ナイフを通した箇所から、ペンチやニッパーでむしり取って行きます。
コルクの残りカスは、ヒートガンで熱して剥がします。
ブランク状態にしたら残りカスのチェックをして完了となり、
次の作業待ちとなります。
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パイプシートを破壊します。
サンプルロッドのリールシートの長さに、
指定のパイプシートを合わせます。
長さは、11㎝。パイプシートをカットして合わせます。
その前に名盤を剥がして、再利用の為保管しておきます。
パイプシート(スピニングタイプ)の裏は、
フードが真っ直ぐに移動する為の溝があり、
この溝沿いにアクリルカッターでケガキます。
ケガキは丁寧に力を入れて、同じスジ道を何度もケガキます。
下地が見えたら、マイナスドライバーで隙間に差し込み、
テコの原理で接着面から剥がします。
全部は剥がせないので、下のフードパーツも外します。
アルミパーツは、ニッパーで簡単に切れます。
元々厚みも無く薄いので苦労は無いですが、
アルミの切り口が危険なので、十分に気を付けて剥がし取ります。
パイプシートを外し後は、コルクアーバーを削ります。
下地のブランクまでチェックしたら次の作業に移ります。
・・・・・・・・・・・・・・・・
指定パイプシートをカットします。
サンプル品の長さは、全長11㎝でした。残りをカットします。
その時、11cmジャストでカットするのではなく、
調整幅を2㎜程持たせてカットします。
必ず削り作業時に調整が必要となります。
カット後の断面を、ペーパー800番に水平・垂直に押さえながら、
力を入れて円を描く様に断面を削ります。
ズレて11Cmに見えますが、+1.5㎜程長いです。
仮のアーバーをブランクに作成し差し込んで見ます。
グルッと一周見ると、隙間を発見!!
隙間は必ず出来る事が前提で作業をしていました、
今回は、思いのほか調整幅が小さかったので後の調整が楽です。
基本、水平・垂直の移動を手で精密に行うのは不可能です。
その為、調整幅を持たせて、削り合わせを後から行います。
今回は、溝側に隙間があるので、正面側を削り調整します。
手研ぎ作業は、コンパクトに真円を描きながら削れば、
傾きが出にくく、平行に削れますが必ず削りの微調整が必要となります。
※溝側に隙間、真逆の正面を削り調整します。
➔
再度削り直し隙間を無くします。
調整完了後、コアテープでアーバーをしっかり作ります。
エポキシで接着します。
仮のリール脚を取り付けて、ガイドとの角度を確認・調整します。
これでサンプル品と同じ長さになりました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
グリップの削り出しを行います。
サンプルのEVAリアグリップにコルクを削り形を合わせます。
バットエンドは、指定されたジャストエースのエンドキャップを使用するので、
ストレートの形を残しつつ削り合わせしていきます。
リアグリップ作成に当たり、
指定の長さが全長で36㎝なので、
ストレートコルク(長)Aパーツと、
ストレートコルク(短)Bパーツを加工して最後に、
接着と削りにて調整します。
リアの分離フロントをAパーツ、 リア分離リアをBパーツとします。
コルクを削る前に、受軸となるカーボンにコアテープを巻きます。
この作業がしっかり出来ないと、
高速回転時にブレが発生して削りに影響します。
Aパーツを加工します・・・、
ペーパーの粗目で、大体の形に近づけます。
サンプルに近い形になったら、パーツ分けした部分の削りに入ります。
Bパーツを加工します・・・、
AパーツからBパーツ、エンドキャップまで込みで36cm、
Bパーツの長さは、4cmあれば事足ります。
調整幅を持たせて1㎜多くカットします。
全長36㎝に合わせて、ブランクも長い分だけカットします。
先にコルクAパーツをブランクに接着します。
コルクBパーツは、Aパーツとの一番相性の良い接地面を探します。
Bパーツは、内径が9パイなので、ヤスリでブランクの外径数値まで削ります。
なるべくセンターからズレない様に削り作成します。
見た目や感触が良い所、段差が大きく出難い所、接地面に歪みが少ない所を、
確認しながら位置を決め接着します。
この時エポキシを塗り過ぎない事が重要となります。
エポキシがはみ出すと、削ってもはみ出した位置にエポキシの断面が出ます。
※エポキシが多いと透明の断面になるので直ぐに分かります。
ジャストエースのEVAエンドキャップも内径を合わせて削り出します。
ブランクをゆっくり押し当てます。
センターから少しズレていますが調整でリカバリーします。
大体1㎜多く外径を取りながらデザインナイフで、
円状に刃先を入れます。
後は、ほじくるだけです。
若干キツメの方が隙間が無く綺麗に合わせられます。
EVAを差し込んで入る長さを確認、
その長さ分を確保して残りをカットします。
この状態で指定全長の36㎝になりました。
後は、コルクの目止め(コルクの埋め直し)と、
Aパーツ、Bパーツの段差加工します。
パーツ選びの時に、AコルクとBコルクのコルクの質感と色合いが同じ物を、
選んでおいたので、後は削り工程がしっかりしていれば段差消しは綺麗に出来ます。
Bパーツは約4㎝位置です。
ほとんど見分けが付かないまでの処理は出来たと思います。
後は、コルクの目止め作業となります。
ジャストエースのコルクペーストを使用して、
目止め作業をして行きます。 ※このカニみそ見たいのが、コルクペーストです。
抜け目にペーストを奥まで塗り込んだら少し盛り上げます。
1日置くと、ペーストもしっかり乾燥して固まります。
目抜け部に多く盛るのは、ヒケが確実におこるので、※水分が抜けて痩せる事。
ヒケを含みで多く盛り乾燥させます。
➔
細かな所までしっかり塗ってあるので綺麗に仕上がると思います。
耐水ペーパーの600番で、コルクの表面より出っ張っているコルクペーストを削ります。
600番を使用し過ぎると、コルクが削れてしまうので、
800番から1000番で細かく削ります、この番手であればペーストは削れるが、
コルクは削れ難くくなるので、気にせず作業に集中出来ます。
段々と目止めに埋めた、コルクペーストの輪郭がしっかりと浮き出てきます。
しっかりと削れている証拠です。
最後の仕上げに名盤の取付けをします。
エポキシを爪楊枝で6カ所点付けし、名盤を貼って完了となります。
グリップの使用も大体同じになり、
エンド部の加工も無事完了しましたので、
依頼店の、
タックルオフ豊橋向山店へ、
定期便にて返送致します。
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