店舗ブログ

こんにちは！

タックルオフ鳴海店の大塚です。

前回に引き続き渓流ベイトロッド作っていきます。

 

今回は渓流なので持ち運びに便利な2ピース化を行います。

 

まず、全長と2ピース化のカットする寸法を決めます。

今回は全長4フィート8インチ（約142cm）で作成しようと思います。

そして＃1が全長73.5ｃｍ、

＃2が全長74ｃｍ（69ｃｍ+印籠芯コミ分5ｃｍ）とします。

まず、全長分142ｃｍ分をカットします。

カットした余りはまだ捨てずにとっておきます。

これは後にグリップ補強材として使用します。

次に＃1分の73.5ｃｍでカットします。

ルーターの刃の厚みが1ｍｍほどありますのでカット、面調整すると

実際の長さが少し減ります。

 

カットしたら内径を測ります。

カットした＃１の元内径が3.8ｍｍでしたので

Ｔデザインの印籠芯外径4ｍｍを削ってコミを作ります。

 

　

　

コミの長さですが、　

カットしたところの外径が5.29ｍｍだったので5ｃｍで作ります。

外径の約10倍が目安です。

　

　

早速削っていきますが今回は電動ドリルで行います。

旋盤機があれば楽なんですが、

個人ではなかなか用意できないですよね。

 

　

印籠芯のチャックに差し込むところをコアテープなどで補強し

しっかり止めます。 

削らない部分をマスキングします。

紙ヤスリは２４０番から行いました。

やはり回転スピードが遅いので時間はかかります。

削り方は多少テーパーになっているので

先の方を重点的に削ります。

内径が3.8ｍｍだったので、先が大体そのぐらいになるように

削ったらいったん止め、＃1の方とつないでみます。

つないだら＃1と印籠芯をこするように、

ぐりぐりと回転させます。

 

すると

写真では解かりずらいずらいかもしれませんが

テカっている所が出てきます。

これはこすれてその部分の

目が詰まった為テカります。

テカっていないところは＃1側と触れていない

隙間部分になります。

ここは削らないようにし、テカっている部分と

その少し下側を中心に削っていき

徐々に＃1に入る部分を伸ばしていきます。

テカっていない部分を削ずりすぎると

振った時にガタが出ますので慎重に削っていきます。

ある程度削り進めたものです。

この写真だと先と下側がテカっていますね

くびれが出ているので

先と元側を削り、整えます。

また、マスキングまでの長さが5ｃｍです。

隙間を1ｃｍ取りますので

あと1ｃｍ進めたら完了にします。

このぐらいからヤスリの番手を細め400番、

さらに5ｍｍほど進めたら600番ぐらいに細めます。

　

ちょうどよいところまで削れたら

仕上げにコンパウンドで磨くと

入り方がニュルっとウェットな感じで入ります。

固着防止のためにもやった方がいいですね。

　

こんな感じにできました。

＃2側に入るように削ります。。

中に入る部分は5ｃｍでとり、＃1側が5ｃｍ、

合計10ｃｍでカットします。

ドリルのセットの仕方は先程と同じように

＃1側の元をコアテープで補強、

削らない部分をマスキングします。

削る量は＃2の口の内径に合わせるようにし、

削り方は全体的に削り、なるべくストレートになるようにします。

 

削りが完了したら＃2と接着します

＃2側にはテーパーがついているので入れたときに

多少がくがくしますが、接着剤で埋まるので問題ありません。

ただ、必ず＃2の中側と印籠芯側と両方に接着剤を付けて、

接着剤で隙間を埋めるようにします。

 

接着したものがコチラ

＃1と繫いでみるとつないでみると

隙間が大体1ｃｍといい感じにできました。

 

　

　

今回はここまでです。

次回はグリップとガイドを付けて完成させますので

また、お願いします。