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タックルオフ鳴海店より、
リメイク、リペアの依頼品が入荷しました!!
(グリップ延長)
こんにちは、
工房担当の福田です。
今回の依頼品は、がまかつ!!
「ラグゼのルアーグリップ」です!
依頼内容は、
「グリップ延長」です!
今回も鳴海店担当スタッフが、
お客様との依頼内容を詰めて別紙に書き直してくれました!!
わかりやすいです。感謝!!
突然ですが、空間認知能力を鍛えよう!!
空間認知能力とは、物体の位置・方向・姿勢・大きさ・形状・間隔など、
物体が三次元に占めている状態を、素早く正確に把握、認識する能力のこと。
私生活でも意識を持って行動すると能力は向上するそうです。
リメイク、リペアでもパーツの位置、大きさ、長さ、形状、etc・・・、が、
ある程度分かれば、お客様のご依頼内容も一緒になっていい方向に導けます!
現在各店とも、
空間認知能力が高いスタッフが多く居るので、
リメイク件数もアップしています。(ありがとうございます。)
能力を活かして今以上を目指しましょう!
おすすめは、お客様と一緒に、図を作成して頂くと、
お客様とのイメージのすり合わせが上手く行きます。
※図にして頂き、数値を入れた方がトラブルになり難いです。
オーダーフォームを確認して、、、。
一緒に送られてきた使用パーツは、こちらの2点です。
全長207㎜から、70㎜延長して277㎜にします。
マスキングテープ間までが延長分。
手配して頂いたパーツを確認。
グリップやバットエンドを確認。
それでは、工具でコルクをむしり取っていきます。
持ち手のグリップとエンドエンブレムはマスキングと緩衝材で保護。
一応コルクを剥がした状態です。
温めていたら、上手くエンドエンブレムが外れました。
ブランクの外径が18.27、コルク内径が17.55、
コルク内径を削りブランク外径に合う様にします。
マタギの 「コルクリーマー」
コルク等の内径を削る棒です!
旋盤機に噛ませても、手研ぎ作業でも便利な道具です。
リーマーを旋盤機に噛ませ削れば、1㎜弱位ならすぐに削る事が出来ますが、
グリップ内径の長さ分を平行に1㎜弱削る事が難しいのです。
なぜなら、旋盤機に片軸のみ噛ませると円心は元軸の回転より離れる程、
遠心力により回転が大きく外へ広がる為、軸に近いコルクは1㎜弱で削れても、
軸から離れた反対側(逆端)の削れ方は円が広くなり内径がいびつになります。
※内径がいびつに広がり過ぎると、
接着不良、強度不足、異音が発生します。
今回は、慎重に!丁寧に! 1㎜弱でも手研ぎが必要となります。
今回の手配されたコルクですが、、、
コルク曲がりが発生しています!天然素材は仕方がなく、
加工時や保存時の湿度や素材の状態によって変わります。
これだけは、お店も含め仕入れ先も選ぶ事は出来ません。
曲りは芯のブランクが入れば少しは改善されますが、
真っ直ぐには直りません。
コルク末端① コルク末端②
①と②は、両端ですが、どちらが 目止め が少なくて、
接着後グリップのパーミング時、握りの違和感が少ないかを見ます。
使用していれば、コルクの目止めは必ず取れます。
特に外圧が掛かる所は直ぐに取れたり、握力により痩せます。(個人差あり)
握りのグリップ周辺には目止めが少ない方が後々支障がありません。
今回、コルクの両端に目止めが多かったのですが、②の方がまだ、
パーミング時に違和感が少ないであろう方を選択し②の方向をグリップ側にします。
②の方が、目止めの散らかりが少なく、
パーミング時のフィット感は①よりは良いと思います。
曲がっているコルクの方向も様子を見て、上下方向のどちらかに合わせます。
仮組み状態の数値を確認します。
延長ブランクは、本体ブランクに90㎜差し込みます。
エンドキャップ部の継ぎ足しも、45㎜取り、ゴム差し込み長さ15㎜、
残りの30㎜に継ぎ足しブランクを接着します。
継ぎ足しブランクにコアテープで肉付けして外径を合わせます。
ブランクの長さ、外径合わせが終わり後は接着のみです。
➔
②のポジションを合わせて接着します。
バットエンドの接着をします。
このグリップは貫通タイプではありません。
ゴムのエンドパーツを押し込むと、ブランク内の空気の逃げ道が無い為に、
エンドキャップが押し返ってくる可能性が大きいです。
そこで、ゴムのエンドキャップを加工!!
※貫通タイプでない場合は、空気抜きに注意が必要です!
このままでは、内圧に押し返されるので空気を逃がす為に、
ゴム栓部に切れ目を入れます。
反対側にも入れる事により、空気抜けの早さを助けます。
エポキシの5分間タイプを使用するので入れた後の位置の確認、
溢れた接着剤の拭き取り処理など意外と時間を使います。
※素早く処理する為の下処理を行い、
イレギュラーを常に考えて作業に入ります。
この状態だと内圧におされるので、・・・ 両端に空気抜けの切れ目を入れます。
コルクの位置も確認して接着完了!!
コルクエンドとゴムエンドの位置と方向を確認後接着。
今回はコルクの外径加工も無くストレート使用でしたので、
コルクのビニールは気持ち良くお客様に剝いて頂きたいと思います。
依頼店の
タックルオフ鳴海店へ、
定期便にて配送致します。
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