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イシグロ半田店より、
リメイク、リペア依頼品が入荷しました!!
(分類・コーティング)
こんにちは、
工房担当の福田です。
今回の依頼品は、、、フェンウィックの
「リンクス68S MLP+J」です。
依頼箇所は、、、
「ネームシール付近のコーティング剥がれ処理」です。
現状見える限りでは、コーティングは3層になっています。
1層目がブランクのウレタン塗装。
写真の空気が入り剥離している所が、2層目のエポキシコーティング、
その上の段差部が3層目のエポキシコーティングで仕上げになっていると思われます。
ブランク塗装前の下地にサーフェーサーを吹いているはずなので、
下地塗料も入れると4層構造になっていると思います。
光の屈折で白く見える所が剥離部です。
剥離症状と処理方法は、、、
大体ネームシールのコーティング部はエポキシコーティングで仕上げてあり、
キズや割れは経年劣化したコーティングの表面に発生すると剥離しやすくなります。
気になって剥き始めると際限無く剥け、その剥離箇所から空気が入ると、
ペリペリ広がるだけで止まらなくなります。
剥くのであればそのコーティング層を全部剥く羽目になるので、
剥く事は止めて空気を抜いて埋める手段を取ります。
同じ素材のエポキシコーティングを溶剤で薄めます。
薄目に作ったエポキシを剥離した箇所を中心に、
隙間から浸透させて空気を抜きます。
1回目・・空気抜き重視!! 2回目・・2層目までの高さまでコーティング!!
空気抜きが上手くいったら乾燥させて段差処理として、
へこみが大きな箇所にエポキシを盛りつけます。
3回目・・3層目の表面は少し盛り上げます。
盛り付けがしっかり乾燥したら、
ブランク面を平行にならす作業に入ります。
耐水ペーパー400番~800番で削り作業をします。
指で押しながら削ると湾曲して平行に削れないので、
当て板としてペーパーヤスリの後にプラバンを添えて削ります。
削り作業が終わったら再度コーティングに入りますが、、、。
グリップに近いエポキシに同じ様に割れやキズが見られました。
このままだと補修した箇所と同様に割れて剥け始める可能性が高いです。
そこで、
部分的にチマチマコーティングしても、このままでは別の箇所もいずれ割れます。
エポキシコートしてある全体を再度サンディングして、
エポキシより強度があり、UVカット使用のウレタンコーティングで仕上げる事が、
最善策と判断したのでそちらに切り替えます。
全体にペーパーヤスリでサンディングします。
少し表面の仕上がりが荒い方が、
塗料の喰い付きが良くなるので400番で整えます。
フックキーパーをマスキング!!
フックキーパーはマスキングテープを細かく切ってマスキングします。
吹き付けが上手く行くように
マスキングの角度を付けておきます。
乾燥も完了しました!!
1層目ブランク塗装のウレタン、(そのまま)
ひび割れと剥離の2層目と3層目はエポキシ、(段差は同じ素材のエポキシを使用)
4層目でネームシールロゴ部、再度全コートはウレタン仕上げとなりました。
経年劣化しているエポキシ塗装部を
丸々ウレタンでコートした形となります。
しばらくは、強度が出ている状態でご使用出来ると思いますが、
内部のエポキシは経年劣化している事は変わらないので、
コートしたウレタンに変化が出てきた時に再度リペアする事になると思います。
依頼店のイシグロ半田店へ、
定期便にて返送致します。
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