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タックルオフ工房の曽根です。
皆さん
紫外線(UV)で硬化する樹脂
はごぞんじですか?
最近はネイルアート等でも使用されていますよね。
釣り用途でも、釣り場での結び目の補強や補修用として使用されています。
簡単に言えば、
紫外線を当てれば短時間で硬化する液体です。
当工房では、これをガイド修理に使用しております。
特にガイド1個の修理に関しては、ほぼこれを使用しています。
そうすることで作業時間を数分で完了できます!
今回はちょっとだけ、どのようなものかご紹介します。
この紫の箱がUVハードナー(紫外線照射機)です!
当工房では毎週数十件のガイド修理が送られてきます。
その為、4台のUVハードナーをフル稼働して処理しています!
中にはUVランプが光っています。
直視すると目がやられるため、注意が必要です。
このようにモーターで15分ほど回しておけば完全に硬化します。
この機械を使い始めて10年以上たちますが、今ではもっと早く硬化するランプもあるようですね。
そういったランプを使用して、自作される方もいるようです。
これがいつもの工房の日常風景になります。
トップガイドの修理ですね。
スレッドを巻いた上にUV硬化樹脂を塗っています。
初めは軽く一回塗ります。
UVハードナーで軽く照射します。
数秒当てるだけで、液は垂れなくなりますが、表面がまだ濡れている状態になります。
こうすることで、上塗りする液の密着がよくなります。
2回目で形を整えます。
UVのいいところは、
形が綺麗に整った瞬間に固めることができることです!
エポキシの場合は、塗った直後はよくても、時間がたつにつれ、形が変わってくることがあります。
後はモーターにかけて放っておくだけ!
15分後にはカチカチになってます。
待っている間ほかのガイドコーティングができるので、時間の無駄がありません。
このように綺麗に処理できます。
トップガイド下のコーティングは、意外と形を整えるのが難しいんですよね。
液が中心によったり、逆になったりして・・・
UVだと綺麗に整った瞬間に照射することで、形を決めることができるので、非常に楽ちんです。
このUVコーティングの長所はお分かりいただけたかと思いますが、短所もあります。
光が当たらない部分は固まらないため、ガイドの足の裏に回り込んだ液は硬化しにくいです。
当工房では、ガイドの足の裏には「ガイドセメント」を使用しているため、さほど影響はないと考えています。
ちなみにガイドセメントを使用する理由は、ブランクとガイドの足がこすれて発生する、
ガイド鳴り(ガイド鳴き)
の発生を抑えるためです。
またUVカットではないため、スレッドには紫外線の影響が出る場合があります。
UVカットにすると、「硬化の元」である紫外線がカットされるため、硬化しにくいということです。
ただ、最近では「UVカット剤入り」のUV塗料も出ているようですね。
今後、ロッドビルディングにより適したUV塗料が出てくるのかもしれません。
※当工房では、状況に応じてエポキシとUVを使い分けています。
ただ、使用する樹脂の選択はお受けしておりません。
基本的にはフルガイド取付、力のかかる竿のガイドに関しては「エポキシ」。
トップガイドや、単体のガイド修理に関しては「UV」をメインに使用しています。