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タックルオフ高林店 久保田です。
今回はちょっとの手間で、オッと思わせる見栄えのタイガーラップについてです。
ダイヤモンドやシェブロンといわれる飾巻きは他のブログなどで説明が多くされておりますし、使う糸の数の多さやキレイに仕上げるのは、慣れないと、なかなかハードルが高めです。
そこで、ちょっとだけ簡単な飾巻きをご紹介させていただきます。
飾巻き、というと派手なダイヤモンドやシェブロンのイメージが強く、8軸となるととてつもなく手間と時間がかかります。
しかし、このタイガーラップは、ただ平行に2本のスレッドを巻くだけ、でも、不思議な模様が出る、という簡単な飾巻きです。しかも3色分の糸があれば巻くことができるのでコスパが良いです。
これがタイガーラップです。ちょっと見る角度を変えても模様が動くような錯覚もあります。
奥行のある柄ですので、存在感を出すこともできます。
では、巻き方の説明です。
同時に複数本のスレッドを平行にひたすら巻いていきます。
この時、テンションは通常通りか、若干弱めで巻いていきます。後で糸目をずらすためです。
プラスチックのへらやバーニッシングスティックなどで糸目をずらしていきます。
最終的に、この時のズレが模様となって浮き出てきます。
糸目をずらしたらコーティングします。この時、コーティングの厚みが奥行となってきますので、奥行を出したい場合は厚めにしましょう。
この上にスレッドを巻きますから、なるべく平らにコーティングしましょう。
コーティングが完全に硬化したら外すスレッドと一緒に2本もって巻きます。
テンションは通常通りでしっかり並行に巻いてください。この外すスレッドの隙間から最初に巻いたスレッドが見えることによって模様が浮き出てきます。
外すスレッドも含めてすべて同一メーカーの同じ太さのスレッドで巻いた方が模様がしっかり出ます。
外すスレッドで残すスレッドを、ずらさないよう慎重にほどきます。
ほどいたら、コーティングします。
ただ、ほどいた分の隙間が空いてますので、筆を横に動かして塗ると泡だらけになります。
また、強く筆を当てると糸がずれてしまうので、直接当てないイメージで回転方向と筆を合わせて塗っていきます。
一回目はしみこませるだけ、2回目以降も溝に気泡が残らないように回数を分けて平らになるように塗りましょう。
細いAスレッドですと残すスレッドの存在感が強い場合は最初に巻いたスレッドを隠しすぎて模様がはっきり出づらくなります。いろいろな組み合わせを試して、好みのパターンを探すのも楽しいですよ。
間隔の広いDスレッドでいろいろ試してからのほうがどういう模様が出るのか感覚がつかみやすいです。
ランダムにずらすと木目ではなく、墨流しのような模様になります。
金色の模様は一定方向へスレッドをずらしてますが、茶色の方はランダムにずらしています。
このように船竿などのダブルラッピングの下巻きにしても良いです。
ただ、2回巻いてコーティングしてますから、厚みに注意が必要です。
いかがでしょうか。巻くだけですので簡単です。ぜひお試しください。
店頭にサンプルも置いてありますので、わからないことなどありましたらお気軽にご来店ください。
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