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タックルオフ工房の日常… カーボンロービングで補強

2022/03/31
  • 24,948 view
  • ロッドビルディング・カスタム

タックルオフ工房の曽根です。


今回はリサイクルの鮎・友竿の補強修理の作業風景です。

画像ではわかりにくいかもしれませんが、縦に亀裂が入ってしまっています。

恐らく上から押されたことで、割れてしまったのではないでしょうか?



亀裂部分には多少段差ができていたため、軽くやすりで平らに処理します。



その後、カーボン繊維を巻き付けます。

今回は太い部分に使用するため、12Kという幅の広いタイプを使用しました。

ちなみに「1K」でカーボン繊維1000本の束になりますので、「12K」だと12,000本ということになります。


縦割れにはこのように横の繊維が有効になります。

逆に横に割れている場合は、このように巻いてもあまり補強になりません。

縦に繊維を並べる必要があるため、少々難しくなります。



巻き終わったらエポキシ樹脂をしみ込ませます。

ここで使用しているのは、カーボンクロス専用のエポキシ樹脂です。

浸透のしやすさと、硬化後の硬度がロッドビルディング用よりも優れています。

※ビルディング用のエポキシでも代用はできます。



エポキシをしみ込ませたら、テープを巻き付け圧着します。

モノタロウさんオリジナルの「フィルムマスキングテープ」が使いやすいです。



1日たって硬化したら、テープを剥がします。



ヤスリで表面を平らに処理していきます。



ある程度平らになったら、上からコーティングをかけてつやを出し完成です!




カーボン繊維を使った補修工賃は、今現在以下の通りの計算で算出してます。


修理箇所の竿の外径(cm)×補修する箇所の長さ(cm)×300円


今回は「外径:2.2cm」「長さ:7cm」だったため、


   2.2×7×300=4,620円


となりました。

太さや、処理する箇所の長さによって、金額は大きく変わります。


ご自分で試してみたい方もいるかと思います。

内容は違いますが、こちらの動画が参考になるかと思います。



折れた竿の繋ぎ修理方法


よろしければご参考ください。